バイオダイナミック農法とAEOS
―土壌を世話し、皮膚に食物を与え、魂を滋養する―
イギリスのリンカンシャー州にある自社農場シャイアファーム。
そこにある500エーカーにわたる広大な農場では、AEOSに使用される植物やハーブが大切に育てられています。
AEOS独自の「内なる」美をもたらすその秘密はまず土壌にあり、自社農場におけるバイオダイナミック農法を通して土をケアすることから始まります。
新しい生命力や活力がもたらされた土壌で栽培されたハーブやプラントの抽出液やエッセンシャルオイル、そこからAEOSはつくられます。
今でこそ500エーカーにわたる広大な農地となったシャイアファームですが、その歴史は1995年、わずか50エーカーの農地から始まりました。
その歴史のなかには、3年の月日をかけて土地をバイオダイナミックへと転換を行ったプロセスも含まれています。
バイオダイナミック農法とは
バイオダイナミック農法は、またの名をシュタイナー農法とも呼ばれ、化学肥料や農薬は一切使わずに、土壌本来の力とそこに生息する植物や生物、動物たちのもたらすさまざまな要素との間に起きる自然な相互依存にゆだねる農法です。
シャイアファームでは、多種多様な植物が栽培され、そこにあつまる生き物たちが共存しています。
自然のリズムと生態系
シャイアファームのバイオダイナミック農法
~土から魂へ~
デメター認証―世界で最も基準が厳しいオーガニック認証―
自社農場シャイアファームは、バイオダイナミック農法とその生産物を認証する世界的認証団体であるデメター・アソシエーションよりデメター認証を受けています。
1920年代にヨーロッパで設立されたバイオダイナミック農法のメンバー国が集まるデメター・アソシエーションは、現在では43各国で約4200のデメター認証を持つ農業従事者たちを代表しています。
デメター認証は、シュタイナー博士が提唱した「バイオダイナミック農法」の作物や製品に与えられる認証です。
デメター認証を受けるには、土壌の健全さから始まり、バイオダイナミック農法で栽培された生産物の加工から最終的なパッケージに至るまでサイクルのすべての段階を管理する
、細かい基準があります。
デメター基準は、有機農法よりもさらに包括的であり厳格です。
環境保護、安全性、農産物の生命力を最大限に生かす方法であるかどうかまで問われ、厳しい審査をパスしなくてはなりません。そのため、デメター認証は世界で最も基準が厳しいオーガニック認証の1つといわれています。
現在、バイオダイナミック農法により生産された農作物と、厳しい基準に則して加工された生産品にのみ、デメター商標をつけることが認められており、海外ではデメター認証が一種のステイタスともなっています。
シャイアファームの転換プロセスは、そのデメター・アソシエーションにより、3年間に渡り厳格にモニターされました。
土壌の栄養素の生命と活動を再生する
シャイアファームの転換プロセス
土壌の栄養素の生命と活動を再生させるために、植え付けのローテーションの間に土地を休ませることから始まりました。
土壌の下部構造を壊し、窒素をもたらす深根性の草やレッドクローバーが植え付けられます。
土地のヒーリングを助ける作物がローテーション・メンバーとなります。
デクスターと呼ばれる牧牛から得られる厩肥(糞肥)や他の有機廃棄物の配合、発酵ハーブとミネラルのプレパレーションを使用し、育成される穀物が土壌より吸収する以上のものを土壌に返します。
これら全てが、デメターの正規な認証を得るために必要なプロセスです