手元に初めて届いた時、これまでになくボトルの色合いに惹きつけられ、
いつでもそばに置いて、何度も何度も眺めて過ごしました。
静かに置いた状態では、夜明......
手元に初めて届いた時、これまでになくボトルの色合いに惹きつけられ、
いつでもそばに置いて、何度も何度も眺めて過ごしました。
静かに置いた状態では、夜明けの直前の海のよう。
振った状態では、無数の星々の輝きを内包する銀河のよう。
以前に途中まで使って中断していた5番サンライズ・サンセットと一緒に使いました。
半ばまで使った頃、その頃の生活の状態のせいもあったのですが、
夜なかなか寝つけなくなってきました。
そのうちに、
寝る時うとうとと眠気がさしてきて潜在意識との境界があいまいになると、
頭の上の方から、理由のない恐怖がざわざわと襲ってくる感じがして、
物音や気配に敏感になって目が冴えてしまい、
自分の動物的な部分が『寝てはいけない!身を守らなければ!!』と警報を出すのです。
しばらく我慢して生活していましたが、
ポマンダーの力を借りればいいんだ!と思いついて、
ディープレッドとエメラルドグリーンをつけて、守ってもらって寝つけるようになりました。
守られていはいても、やはり寝入りばなにざわざわと何かが近づいてくる感じは
するので、これは自分の内側から来ているな、と思いました。
クラウンレスキューをつけ出してから、内面からくる恐怖と向き合わされることが
何度も何度も続くのです。
サンライズ・サンセットの「ギフト」にもある、<隠されたトラウマ>というワードが
以前から気になっていましたが、私には小さいころから、
どうしても向き合うことができない、忘れられたトラウマがある・・・と、ずっと感じていました。
まだそれが何なのか、わかっていませんが、
その頃無性に惹かれた、他の何本かのボトルの色やその意味を考えたり、
自然に触れて自分を解放したりといったことを続けているうちに、
ある考えが浮かんできました。
気になっていて使ったことがなかった、オレンジの色のボトル。
オレンジという色は、
「自分の故郷を持つことを恐れる、
故郷とのつながりを恐れる」
そういう色だな、と。(あくまでも私個人の感覚です)
<故郷>とは、実際の故郷のことだけでなく、
懐かしい場所や思い出を象徴する時代、
何かあった時に、いつも心が帰ってゆく場所、
たとえば母親との小さな思い出や、友達と素直な心でいられた時代、
そういったもののことです。
私は、自分の実家が故郷という気持ちを持てないし、
子ども時代、学生時代、社会人になってからも、ずっと変わらず付き合う友人もいない。
同じ職場にい続けるのがどうしても苦痛で、なんの問題もなくてもいつも仕事を
変えてきました。
「私には、故郷がないし、どこかに根づくのが怖い。
根づいてつながりを作るのが怖い」
そんな自分の声に気づきました。
『オレンジ色が嫌いな人は、何かのショックを経験している』
と、オーラソーマでは言いますが、
私はオレンジ色は別に嫌いではないので、あてはまらないと思っていました。
しかし、私は夕焼けのオレンジ色が嫌いでした。
夕焼けの色や空気の感じは、
『家に帰りなさい。いるべき場所、根づいた懐かしい場所へ帰りなさい』
と言われているようで、どうしてもそれが嫌に感じて。
また私は、母のお腹にいる時から、流産しかけたり、
生まれてからも母の過失で死にかけたりと、そういうことが続いていて、
母は愛情深い人で、私にもとても優しいのに、なぜか
『母は、心の底で私をいらないと思っているのではないか、
だから本人も無意識のうちに、何度も私を消そうとしたのではないか』
という感覚が、どこかで消えないのです。
私は母が大好きだし、このことは誰にも言ったことはありません。
でも、自分にとってのオレンジ色の意味に気づいた時、
「そうか、私を消したかったのは、母ではない、私自身だったのだ。
だからどこかに根づくことも怖かった。この地上にいる証を実感するのが怖かった」
と、同時に気づくことができました。
母に対しての、小さな小さな、でも消えることのなかったわだかまりが解け、
次はオレンジ色と向き合ってみようかな、という気になれました。
その他にも、たくさんの理解やひらめきを与えてくれた、クラウンレスキュー。
まるで底知れない、暗い暗い、深い深海を覗きこむかのような、
恐ろしいけれど、限りない深い理解をもたらしてくれたボトル。
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