石臼挽き製品検査結果公開!2021年産ヘナの染まり比較

ヘナの染まり比較

現在、ヘナの産地ではほぼ石臼挽きが完了に向かい、製品化工程が進んでおり、製品化完了後の検査の結果が出ています。

重金属検査合格、ローソニア色素量2.53%

ヘナの検査で気になるのが色素量のパーセンテージです。色素量はヘナの第一の作用、染める力のメーターでもあり、とても重要な検査の一つです。今回は2.53%。おそらく試薬が変化したようで、昨年の色素量3%くらいに相当するのが、今年の2.53%ではないかなと考えられるほど、大きな差異が出ています。

マハラニヘナ石臼挽の検査結果

現在、製造進行中の、2021年産マハラニヘナ石臼挽き、ローソニア色素量2.53%の発色が以下。SGS研究所のローソニア色素量検出検査と染毛テストがピタリと一致しているところが重要。自前の白髪束での染毛力検査でもローソニア色素量を数値でなく目視的に確実に判定できるのです。ただ、いい加減に白髪束で染めれば色が比較できるということではありません。10年以上、自前の検査と検査結果を突き合わせつつ、現在のような、正確性のある白髪束を使ったヘナの染毛力の判定が可能になっているのです。

ヘナの染まり比較

ローソニア色素量を示すパーセンテージと白髪束の染まり具合を見比べてみてください。石臼挽は2.53%の色素量と最も高く、そして白髪束でももっともよく発色しています。

P4 P3 P6 とあるのはヘナの葉の原材料の管理番号。P4=2.44% はヘナファイン粉末として製品化予定。P3=2.19%とP6=2.33%はヘナ(機械挽き)として製品化予定です。これらが3週間後にどういう発色になるかは以下。

ヘナの発色3週間後

種明かしは、真上の画像が現在の状態で、染めた翌日は染めてから3週間後の画像を画像修正して見せたものですが、実際にこのような色の変遷があります。色素量が高いほうが日数が経過すると茶色っぽく暗めに発色してきます。マハラニヘナでは色素量2%以上を高品質として製品化しています。

マハラニヘナの葉P4はマハラニヘナファイン粉末として製造予定

マハラニヘナの葉の色素量
ヘナの発色3週間後

P3=2.19%とP6=2.33%はヘナ機械挽きに製品化予定

ヘナの葉の色素量
ヘナの葉の色素量

本年は平均してどのヘナの葉の原材料も2%以上でしたが、2.5%以上の突出している色素量のあるヘナの葉は少なく、平均的に色素のノリがよい年とはいえ、色素量2.5%以上の原材料ヘナの葉がなかなかなく、なんとか2.5%以上の色素量を石臼挽きすることに成功しました。

昨年のヘナ石臼挽きと染比べをしていますが、実は、昨年のものと同等に染まっている結果が出ています。

お届け時期

本年はヘナの収穫がかなり遅れ、日程が1か月ほど遅れています。石臼挽の作業はほぼ終盤ですが、ヘナファインやヘナ機械挽きは原材料ヘナの葉の割り振りが決まっただけで、まだ粉末化の作業にも入れておらず、石臼挽きが4月頃の提供、それ以外のものについては6月以降になるものと予想しています。