インディゴの後染めで赤味が残り栗色に染まらない

マハラニインディゴ

Q:ヘナで染め後、インディゴで1時間後染めしましたが赤味がかなり残りました。インディゴは薄目にとかし、1時間後くらいには、ぼそぼそして、はがれおちてきました。これが原因でしょうか?栗色希望です。

ヘナ染めの後のインディゴ染めの仕方

ヘナの後染めとしてのインディゴは使い方に注意が必要です。

インディゴ後染めで真っ黒に染まる場合は……

濃度が濃く、濃いめのマヨネーズ状に溶かし(通常、インディゴの重さの3.5倍~程度のお湯で溶かした場合)、かつ、染め時間を長くしすぎる(例:30分~。時間は髪質などによる)と真っ黒に発色します。

※インディゴの後染め時間は目安で、髪質により異なる。

ブラウンやダークブラウンに発色させる場合は……

そのため、やや薄目(通常、インディゴの重さの4倍未満のお湯)に溶かし、染め時間を20分程度前後に抑えることで真っ黒にはなりずらく、髪質によってダークブラウンに発色してきます。ブラウン系ご希望の場合は、上のチャートにもありますが10分までの後染めにしてください。10分以上の場合はダークブラウン系に近くなってきます。

暗くし過ぎたくないと、インディゴを薄目に溶かす過ぎると……

ところが、この際、黒くしたくないと気にし過ぎて、薄目に溶かしすぎると今度は逆にしっかり染まらず赤味が残ってしまいます。薄すぎるペーストは髪にはじかれて密着せず、染まりにくくなってしまう可能性があるのです。溶かし加減をあまり薄くしすぎてはいけません。

今回、インディゴの染め時間は1時間もとったのに、赤味が残っている(十分にインディゴが発色していない)のは、そもそもインディゴを薄く溶かしすぎた可能性が高いです。

インディゴの後染めで、赤オレンジに染まっている白髪を、黒でなくブラウンやダークブラウンに染めたい場合

2016年産以降のマハラニインディゴは染毛力が格段とよくなっており、比較的短時間で濃く(黒く)染めることができますので、逆に濃く(黒に)染めないように、ブラウンやダークブラウンに仕上げるためには注意が必要です。

暗めに染めたくない場合は、インディゴを髪に塗布し10分程度(最長で20分。20分以上は黒に染まる可能性が高くなる)、浸透させ洗い流しますが、その際、以下のようなことに注意してください。

1)インディゴを薄めすぎず、適度に薄目に溶かす

インディゴの標準の溶かし加減は、インディゴの重さの3.6倍前後のお湯ですが、薄目の場合はインディゴの重さの4倍程度のお湯で溶かします。それ以上に薄めるとぼそぼそして塗りにくく、乾燥しやすくなるため染まりにくくなる可能性があります。

2)インディゴにつなぎとして少しヘナを混ぜる

インディゴはヘナと異なり粘らないため、ぼそぼそして塗布もしずらく、ぼそぼそしてしまうと染まりにくくなる場合があるため、つなぎとしてヘナを少し(インディゴの重さの10~20%)混ぜます。こうすることで、粘りがでて塗布しやすくなり、また、ヘナで粘り気が出るため髪に密着しやすくなる結果、染まりやすくなり、また、ヘナが入っていることで黒に染まりにくくします。

また、実は、洗い流した直後はインディゴはあまり発色していません。短時間で染めると発色不全にならないように以下の点に注意する必要があります。

インディゴの最大の注意点:インディゴは塗布している間は浸透時間。インディゴの本当の染め時間はインディゴを洗い流してから30分~1時間

インディゴの発色の仕方

インディゴの初期発色を促進させる

インディゴの染め時間はインディゴを洗い流し、髪を乾かさないようにタオルを髪にまいて最低でも30分程度放置することが必須です。インディゴを洗い流した直後から、最初にまず緑色に発色してきます。これをインディゴの初期発色といいます。この初期発色時、通常、インディゴを洗い流してから最低でも30分程度は髪を湿った半乾き状態に保つことが大事です。ヘアドライヤーなどで速乾させますと初期発色時で止まったまま、色の深まりがなく(インディゴの藍色が発色せず)、ヘナの赤味が残ったままになります。

インディゴ染めの後は、ヘアドライヤーを使用せずタオルドライしている間が本当の染め時間

インディゴの初期発色促進のために、インディゴ染めの後、髪はヘアドライヤーなどで速乾させず、半乾きの状態で30分、可能ならば1時間程度、湿ったままに保ちましょう。この間にインディゴが藍色に発色し、髪が染まります。この場合のタオルドライとは、タオルで乾かすということではなく、タオルをまいておくことで髪が乾かないように保つということです。