ヘナに赤味を求めています。マハラニヘナでは赤味が出ますか?

質問:ヘナ歴は20年です。ヘナの赤みが気に入っていましたが使用していたヘナの品質や色味が変わってしまい、またヘナの赤みを求めて購入してみました。赤みが出るか楽しみです。

ご質問への回答はちょっと上級編で難しいのですが……

ヘナの染まり色味は時間とともに変化する

「赤味」の意味が難しいです。ヘナは草木染めで染めた直後は赤オレンジ、日にちが経過していくと、赤茶、そして茶赤へ発色していきます。つまり色味の変化があり、どのような色を「赤味」として期待されているのかが確かではありませんが、ヘナの染まり色というのは継時的に変化していきます。

ヘナカラーは時間が経過すると酸化により赤味が失われていく

ヘナで染めた後3日の様子 ……染めた直後はオレンジ色がもっと強かったが、3日後のため赤味がやや増している。

ヘナで染めた後5日めの様子……酸化により赤味が減り、茶色味が増えている。

これがさらに日数が経過すると空気に触れ酸化によって赤味がさらに失われ、茶系がやや強めになってくる。

染めた直後も赤味が強く、日にちが経過しても赤味が維持される場合は薬品による色である可能性がある。

インド国内で流通している製品は、わずかですが薬品を混ぜていることが多く、たとえばヘナ特有の赤味を増すピクラミン酸を混ぜ、天然100%の赤味が強い最高級ヘナとして販売されていることがあります。劇薬ですので配合量はわずかに0.数パーセント、ごく微量の隠し配合ですが赤味を強く発色させます。薬品の力による赤味の特徴は、まず染めた直後から赤味が強く、薬品のため酸化による色の変化がなく、日にちが経過しても赤味が強いままに保たれます。

ピクラミン酸

残念な話ですが、マハラニヘナよりも、インド国内で安く流通しているヘナのほうが赤味が強く、しっかり染まります。理由はヘナにわずかに(おそらく0.1%程度)配合されたピクラミン酸などの化学薬品を隠し配合しているからです。配合量がわずかですので消費者は気が付かないのですが、インド国内で赤味がしっかりとでるヘナは化学薬品による場合が少なからずあります。

以前は、日本へも、こうした薬品を隠し配合された製品が天然100%として輸入された実際の事例もあり、たまたま通関時の検査でピクラミン酸が検出され廃棄された例がありますが、通常、通関時にピクラミン酸まで検査されることはあまりなく、検査で発覚されずに、そのまま国内に天然100%のヘナとして流通し消費者に気が付かれずに赤味の強いヘナとして使用されていた場合すらあると考えております。