夏場のケアは冷性のものがおすすめ

マハラニ製品、アタルバ製品はインドから輸入されている製品ですが、これらの製品は、年中暑いインドからのものだからといって、すべてが冷性のものとは限りません。また、冷性のものだからといって、冬場は使えないということでもありません。

ヘナ石臼挽き

夏場は冷性のヘナが特におすすめ

暑い夏、特に頭を涼しく保つことが大事ですが、それだけでなく、海の塩水で髪が傷んだり、野外の紫外線にあたり髪が傷みがちですので、ヘナのトリートメント作用が役立ちます。

白髪染めとして、普段は根本染めしかしていない方も、夏場は髪全体にヘナしておくことで頭を涼しく髪はサラサラに保つことができます。

冷性とは文字どり冷たい手触り、冷たい使用感という意味です。例えば、ペパーミントの香りはとても涼しい感触で冷性といえるでしょう。ハーブの香り、匂いなどがもつ使用感イメージとして考えられます。そういう意味では、ココナッツの持つ香り、使用感は爽やかで涼し気・・冷性といえるでしょう。

また、同様にヘナの特徴的な匂い、香りも冷性といえるでしょう。

ココナッツオイル=冷性のアタルバヘアオイルがおすすめ

アタルバヘアオイル

日本の6月ではまだ緑色に半凝固しているアタルバヘアオイル。流動性はあるため、押し出すことが可能です。また、底に黒っぽい沈殿物が見えます。特殊な製法のためハーブの微小なカスが底にたまりますが、これが正常で異常ではありません。7月になり気温があがってくると深緑色のオイルに溶けます。

ヘアオイル
平均温度が上昇して完全にオイルに溶けたアタルバヘアオイルは深緑色

インドでは通常、極暑の南インドを除いて、ボディ用に冷性の強いココナッツオイルを体に使うことは少なく、基本、ゴマ油ベースのものを使いますが、髪にはココナッツオイルをベースにすることが多いです。

理由は、どんな時期でも、基本、頭は冷たくしておくのがよいからだと考えられます。

ココナッツオイルは軽い、重たくないオイルですので使用感的にも使いやすいですが、ココナッツオイルには水分が多く、そのままでは早く悪くなってしまいます。

そのため、インド伝統製法で処理したヘアオイルがおすすめです。 伝統製法 のココナッツオイルベースのヘアオイルでは若干のコゲ臭さが出ますが、吸収がとてもよくなっており、また、長期間の保存が可能です。

リコリス=冷性のイェシティマドゥオイルで夏場の日焼け対策

イェシティマドゥ

インドの日差しはきつく、雨季を除けば年中暑い太陽が照りつける南国ですが、このインドでは昔からお肌のためにイェシティマドゥオイルが勧められてきました。イェシティマドゥはリコリス、甘草で、このハーブには冷性があるからです。

オイルとしての効能は「保湿作用」ですがインドでは冷性のため日焼けを防ぐとされています

インドでで日焼けとは?

日本の日焼け対策は皮膚に薬品を塗布するサンブロック紫外線カットです。ところが、これらの薬品は確かに太陽光線や紫外線はカットしますが、お肌に大丈夫なのか?と心配になります。そこで、インドでの日焼け対策はどう考えているかというと……。結局、日焼けとはお肌が熱をもって焼けるような状態をいうらしいのです。お肌が焼ける=熱くなると考え、冷性のもの、例:イェシティマドゥオイルなど、でお肌の日焼けを防ぐと考えているのです。

夏はレジャーで海や山にと楽しい季節でもありますが、女性にとってお肌のことを思うと、悩ましい季節です。もちろん、状況に応じてサンブロックオイルも必要かもしれませんが、こうした天然の製品もお試しください。

究極の夏場対策:インドローズ=ローザセンチフォリア

アタルバ・アーユルヴェーダ・ローズ

ローズについては何も説明がいらないかと思いますが、一点だけ補足しますと、インドではバラといえば、このピンクローズのローザセンチフォリア種を指します。それ以外のバラには香り以外には効能(保湿作用やお肌のキメ整えるなどの作用)はあまりないとされており、この種類のバラを使うことが推奨されております。