マハラニのヘナは本当に化学薬品を混ぜていない天然100%ですか?

マハラニヘナ生産工場

マハラニヘナは化学薬品ゼロ宣言工場で生産。

質問者
質問

ある美容師さんから、韓国や中国では薬品入りのヘナが問題になっていると聞きました。以前、他社製造で似た様な製品を使っていたところ、ジアミンなどの薬品入りであることがわかり心配です。

まは
まは

マハラニの製品はケミカルフリー、一切の薬品を使用していません

ご心配はごもっともです。一般的に、インドでは同じライン(製造機械)を使用して薬品を配合したヘナと天然100%のヘナが生産されています。例えば、インド国内や海外(中国や韓国など)から注文が入れば依頼主の指示により薬品を混ぜ、日本などから注文が入れば天然100%で製造する、といった具合ではないかと思います。当然、工場内にはヘナに混ぜる薬品が保管されており、その際、同じ製造機械を使用しますので、何かの間違いで混入するといったことはあるかもしれません。

マハラニ製品は化学薬品ゼロ宣言工場で生産

マハラニ製品は化学薬品ゼロ宣言工場で生産

マハラニ製品を製造委託しているSMHEENA社は薬品を配合するような製品の生産を行っておらず(十年以上も前に薬品入りヘナを生産停止)、工場敷地内にはヘナに混ぜる薬品はありませんので、薬物の混入の心配も一切ありません。

中国市場や韓国市場では安全性よりもよく染まることが重視?

マハラニヘナ製品を委託製造しているSMHEENA社には、中国や韓国の企業から薬品を配合したヘナの製造依頼があります。ただ、SMHEENA社のポリシーにより、ヘナには一切薬品を配合しないため、お断りしているという話を何年も前に聞きました。ヘナなど天然100%だと「顧客が満足しない」「よく染まらない」「赤オレンジにしか染まらない」「染め時間がかかりすぎる」などなど、安全性よりも利便性に対する要望が高いからのようです。

ヘナの本家インドですら薬品入りヘナが主流

よくあるお問い合わせに、「インドのお土産にヘナをもらいましたが大丈夫でしょうか?」というご質問がありますが、ちょっと答えづらいご質問です。皆さんは驚かれるかもしれませんが、以前、インドで売られている有名ブランドのヘナを調査したところ、すべて薬品入り(ジアミンやピクラミン酸など)でした。

赤味が強いヘナにも不安がある場合があり、染めた直後も赤味が強く、日にちが経過しても赤味が維持される場合は薬品による色である可能性があります。ヘナ100%の場合、染めた直後は赤オレンジ味が強く、数日で茶色味が増し、1週間もするとかなり茶色味が強くなる、、、といった具合に色味に変化が確認できるのです。難しいですが、薬品で赤味を出しているヘナの場合は色味の変化が少なく、染めた直後と1週間後の色味に大きな変化がないのです。

「安全性」より「早く濃くよく染まる」が重視され薬品をヘナに混ぜて、天然100%として販売している場合がある

インドでは、安全だからヘナを使うというよりも、伝統で使ってきたので使うのであって、安全性が必ずしも重要ではなく、よく染まる、ということが重視されているようです。そのため、ヘナの製造者も顧客の要望を忖度する格好で、「薬品入りのヘナを天然100%のヘナ」として販売する場合が多いと考えております。ただし、ヘナの安全性に対する意識が高まってくると状況はかわってくるでしょう。